熊本の悪夢

九州地獄篇後編。
給油後隼人東ICに乗ろうとしたところその向こうにK‘s電気が見えたためシガーライター用の携帯充電器購入。この時点で携帯の電池容量は20%を切っていました。後々この行動が命を救うことになります。


北上して熊本県、坂本PAで再度オイルダレを確認しようと停車。まだ漏っているので大分回収を諦めかけ再始動しようとしたところエンジンがかかりません!イグニッションさせてもセルの反応なし。この時点で16時くらい。連続で回したり少し時間を置いてから再挑戦しますがなにも起こらず。80%まで回復した携帯を使い例のごとく車屋Sくんに連絡。助言をもらいます。どうにかセルモーターの位置を確認。殴打しての機動を試みますがこちらも駄目(あとから知りましたが本来はセルを回しつつ殴打しなければならず一人では無理な方法だったようです)。


暗くなったので殴打も出来なくなりS君と相談の結果JAFを呼ぶことに。しかし20時を回り夜間料金となるようなので翌朝8時を待つことに。今更ですがたかが2000円増しなら、とっとと諦めて呼ぶべきでした。


ナビの行き先を大分のゲーセンから自宅に変更。「目的地まで1000km以上あります」とのメッセージ。まさかこんな地の果てで車が各坐してしまうとは。その後の対応を何通りか想定。陸送の相場、JAFの料金設定を調査。最悪のケース(JAFの対応5万以上、車の陸送8万以上、私自身の帰還2万以上、修理10万以上?)の場合25万以上かかる試算となり絶望するしかありませんでした。別の「最悪」の場合では陸送、修理ではなく熊本での廃車も考えさらに鬱に。


その後携帯の電源を温存するためスイッチを切り就寝。しかし今後の事を考えるとほとんど眠れず。22時、1時、3時、5時に目覚め最終的に6時起床。風呂に入っていないことを思い出しタオルを濡らして体を拭き着替え。


翌朝8時ちょうどにJAFに連絡。45分後に到着。現状の詳細を話します。まずは私が運転席、JAFの人がセルモーターの殴打を試しますが上手くいきません。殴打と運転席を交代したところ「あ!マニュアル車?だったら押しがけできるよ」。押しがけをしたところ見事エンジン始動!JAFの作業員が天使に見えました。しかしセルが動かないことには変わりないのでエンジン停止はできません。しかしここからでは給油を最低2回行わなけなければならず、そのときはエンジン停止をさせなければいけません。またオイル漏れも止まったわけでないのでJAFにはすぐ先のIC出口付近に私の愛車の正規販売店があるのでそこでオイル漏れを見てもらい駄目なら車を置いていき、仮修理でオイル漏れが治まり運転が可能な状態になるなら帰る。そしてこの場でJAFに入会し呼び出しのみなら無料になるようにして停止時その都度呼びだして押しかけすることを薦められました。ちなみにかかった料金は消耗品の使用やレッカーがなかったためJAF入会金6000円も含め2万以下で終了。別れる前に押しがけの詳しい方法とコツを伝授してもらい一路八代の正規ディーラーを目指します。


9時半出発。しかしここで色々なケースをまた想定していたところ八代ICを通過。仕方がないので思い切ってエンジンオイルを継ぎ足し騙し騙し走らせ帰投することに(エンジン稼動したままの給油はガソリンと同様本来はNG)。今に思えばその選択エンジンの焼きついたケースも考えるとかなり危険だったと思います。ただIC進入直前に給油したため九州離脱まで十分にガソリンは持つようです。もっとも普段エンストなんて皆無ですが渋滞の中でエンストできないと言うプレッシャーは半端ではありません。鳥栖JCや福岡JC、めかりSA周辺で渋滞に巻き込まれつつもなんとか九州脱出。

続きはまた後日。


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