NHKの朝のニュースで取り上げられた内容で気になり久しぶりに映画のレイトショーに行ってきました。タイトルは「メッセージ」。宇宙人とのファーストコンタクトものと思っていましたが…。序盤の緊張感はよかったのですが中盤は中だるみ、オチがなんとも。内容も少々分かりづらく途中の過程でも納得しかねる箇所もままありました。結果から言うと自分的にはハズレでした。

以下ネタバレ







宇宙人の目的がイマイチわからず。最終的には3000年後の危機を伝えるとかでしたがその方法が荒唐無稽。
宇宙人には時間の観念(過去、現在、未来)がなく通訳を任された言語学者が終盤宇宙人の文字を理解できるようになった事で自分の過去を思い出すような感覚で自分の知ることになる範囲内で未来視できる能力に覚醒。その能力を使い宇宙人に宣戦布告していた中国の将軍に直電、未来視した内容で説得。それだけでなく地球の各地に複数の宇宙船が降下しておりそれぞれ近隣の国が独自に接触、情報を引き出し建前はそれぞれで得られた情報を共有し宇宙人に対応しようとしつつ実質主導権をにぎろうと中盤以降反目しあっていた各国政府がいきなり和解。直前で宇宙戦争回避。えー…。ある意味逆シャアサイコフレームより酷い気が。

おまけに映画冒頭の映像が過去のものと思わせといて実は未来視し記憶が混濁したものだったと最終的に主人公と視聴者がわかるわけですが過程と結果がわかりつつその未来を選択する結末(今現在自分に告ってくれた男性と結婚、娘の誕生、離婚しシングルマザー、娘の死)が見えたのにその選択をするのが(未来視した娘との記憶?がいかによかったものだったとしても)自分には理解できなかったです。それが過去のものなら否定できない、したくないのも理解できますが未来ならいくら未来視したところで確定ってわけではないし確定ならなお理解できません。

説明があまりうまくなく見れない人がこの文章を読んでも読み取れない箇所があるかもしれませんが気になった人は映画館へ行ってみてください。おそらく2か月も上映されないと思いますのでお早めに。